大会長挨拶

第31回函館大会開催にあたって

 日本成人矯正歯科学会では、2023年6月に第31回目の大会を、函館にて開催いたします。第30回大会も、成功裏に終えることが出来、新たな出発として初めての地方開催です。

 当学会の特徴としましては、矯正歯科医療についての、国民への啓蒙と、歯科医師、歯科関係医療従事者の教育に重点を置いていることです。すなわち毎年学術大会以外に国民への周知の一環として日本成人矯正歯科学会E-ラインビューティフル大賞(東京開催時)、年一回の学術大会、歯科医師向け教育システムの研修プログラム、および学会セミナー、歯科関係医療従事者へは、歯科衛生士、歯科技工士向けの学会セミナーまたコデンタルスタッフのための歯並コーディネーター研修会を開催するなど、たゆまぬ活動を行っています。 現在、会員数は、正会員約1400名、歯科衛生士歯科技工士を含む準会員約600名、歯並びコーディネーター会員約2000名総じて約4000名の学会へと成長してきました。

 現在函館での大会開催という特徴を生かした、あらゆる可能性を考慮しながら準備が進行中です。現時点では、COVID-19(コロナ禍)の影響が第31回大会まで継続することを前提として、進めております。

可能な限りコロナ前の形式での開催を予定してしつつ、一方でコロナによる影響も考え、ZOOMなどのWeb形式の併用も予定しております。

そして現在歯科界では急速な社会環境の変化とデジタル化が進んでいます。また専門医制度に関する変化や医療広告の規制など、時代の変わり目ともいえる大きな変化が起きています。

 大会の概要は、日本学術会議に協力し、「日本成人矯正歯科学会はSDGsの実現へ」を掲げ、テーマとしては「これからの矯正歯科の方向性について」(矯正歯科分野のCAD/CAMの現状と未来)とし、北海道の著名な講師による講演を始めとして、海外演者、一般講演、ポスター展示、症例展示、商社展示、市民公開講座、地方都市函館の特色を生かした懇親会等々、各種の行事を開催予定です。 大会開催に当たっては 、公立はこだて未来大学のご協力していただき、ご案内の通り、現地開催を原則としながら、移動が難しい方もご参加や演者としての発表もしていただけるようWeb開催を併用して実施いたします。

 開催地函館は、国際観光都市として非常に人気があり、すでに函館市からも今大会へのいろいろな優遇措置等をいただいております。そして函館歯科医師会、函館医師会、また前述した公立はこだて未来大学の後援、函館支部歯科医衛生士会、函館歯科技工士会の後援、その他たくさんの方々にご協力をお願いしました。地方都市函館の全市を上げてのご協力のもと、皆様のご来函をお待ちしております。

 会員諸兄も是非ご友人、スタッフなど、多数お誘いの上、出来るだけ直接大会会場にお出で頂きたく、お願い申し上げる次第であります。

特定非営利活動法人 日本成人矯正歯科学会
第31回函館大会 大会長
日本成人矯正歯科学会 理事長
村井 茂