国際交流 モンゴル

 2012年1月、モンゴル副厚生大臣ツォルモン矯正歯科医より、日本成人矯正歯科学会に対して、モンゴルの矯正歯科学会の発展の為、協力の依頼があり、5月の連休にモンゴルで講演会を行うことになりました。 武内先生、佐藤先生、小谷田先生、大作の4名が渡蒙しましたが、私以外は、初めての訪問でしたので、緊張と希望とがおり交った心境のようでした。  ツォルモン先生からの依頼は、最近の日本の矯正法との事でしたので、大作はニッケルチタンワイヤーの進歩、武内先生はデーモン法、小谷田先生はリンガル法、佐藤先生は総合的に矯正治療について講演をしました。40名を超える参加者は、矯正科のレジデントと開業医の方々で、熱心に聴講して頂き、熱い質問が30分以上続きました。矯正材料のコスト並びに質についての質問が多く、近隣諸国から材料等が輸入されても、品質に問題が多いとのこと、安心・信頼性が高く、品質の良い日本製品を使用したいとの意見で、本学会としても宿題として要望を聞かせて頂きました。 夕刻には、モンゴル国会議事堂を見学し、その後、モンゴル健康科学大学歯学部アマラ学部長主催の晩餐会に招待して頂きました。アマラ学部長は「今後とも交流を深め学術の向上を図っていきたい」と挨拶され、出席者全員で乾杯をしてモンゴル料理、ビールにと舌鼓をうたせていただきました。


翌日は、自然史博物館で、足の長さが2m以上ある巨大な骨格の恐竜、1m以上の大きさの隕石などを見学し、全てにわたるスケールの大きさからこの国の未来の可能性を感じました。チンギスハーンの生まれた川のほとりで、ガンジャルガル先生、レジデントの方々の接待でバーベキューパーティーが行われました。夜は、ツォルモン先生招待の晩餐会が行われ、今回の講演会の慰労会が催されました。その席で、ツォルモン副厚生大臣から、我々の学会に対して矯正臨床のレベルアップへの手伝いと歯科予防に対しての協力と参画を依頼されました。 日・モ友好条約から40年の節目の年に、日本成人矯正歯科学会が交流を深めたことは、大変意義あることと改めて感じております。 2013年5月5日、第2回の交流会が行なわれ、武内先生、小谷田先生、大阪の中川先生、大作の4名が講演をしました。

2012年 学部長(左)、ツォルモン副大臣(中央)との打ち合わせ

2012年 参加者全員と

2013年 ガンジャルガル先生(左)と本学会メンバー

2013年 参加者全員と