日本成人矯正歯科学会

理事長あいさつ

私達の日本成人矯正歯科学会は、矯正歯科領域における国民の健康・福祉の向上に貢献することを目的としております。そのため、それぞれの分野での知識と技術の向上を図るうえで、臨床指導医制度、矯正歯科認定医制度、矯正歯科衛生士認定制度、歯科技工士認定制度を設け、取り組んでおります。また、認定研修プログラム、歯並びコーディネータ研修会等を企画実行し、総合的に歯学・歯科医療を担う人材を継続的に育成しております。

2020年には、厚生労働省とも協議のうえ、国民にとって分かりやすい、統一した矯正歯科専門医制度を制定すべく、当学会と日本矯正歯科学会、および日本矯正歯科協会の3団体が中心となって現在進行中です。この様な矯正歯科界の大きな変化が起きている中で、当学会は、関連する他学会、矯正歯科に関係する企業を含めた業界との、協調や協力が不可欠となってきております。また矯正歯科に関連した保険診療の拡大に伴い、矯正歯科関係にとどまらず口腔外科や、形成外科をふくめた医科分野との連携も必要となってきております。このように大きな曲がり角にさしかかっている時期に、COVID-19コロナウイルスの世界的な蔓延により、2020年には、ほとんどすべての学術大会が、従来行われていた集合型集会を取りやめ、形態を変えての開催が余儀なくされております。そして現状では、新型コロナは、収束することを考えるより、COVID-19との共存すなわち、ウイズコロナの時期が当分は続くと思われます。

1993年佐藤元彦元理事長により設立された当学会も、ほぼ30年を経過し、発展してきましたが2,005年、内閣府の下に全国的な学会として特定非営利活動法人、日本成人矯正歯科学会となり、その間、武内元理事長のご尽力により認定矯正歯科技工士の制度が設立され、これらの認定制度の拡充整備を、小谷田前理事長が積極的に手掛けて、当学会は会員数の増加とともに発展してまいりました。

2021年より新執行部がスタートしますが、次にあげる基本方針をもって運営します。すなわち、
1.コロナとの共存を考えた、学術大会および運営
2,ITの充実による会員および研修プログラム受講生、歯並びコーディネータへのサービスの向上
3,近年のCTおよび口腔模型のデジタル化により、矯正歯科分野の急激な変化と技術革新の会員への知識の伝達と、国民への進歩した医療の提供
4,他学会や、関係企業との協調と信頼関係の構築、特に日本健康医療学会とは相互に協力し、国民への矯正歯科並びに全身的健康への理解啓蒙を深める


以上について、会員と協力して、日本成人矯正歯科学会を発展させていきますので、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
日本成人矯正歯科学会 理事長 村井 茂

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